ドコモ、au、ソフトバンクは、キャリアメールの「持ち運び」サービスを発表しました。
聴き慣れない「持ち運び」、いったいどんなメリットがあるのでしょうか。
キャリアメール持ち運びってなに?
携帯電話会社から提供されるメールアドレス、いわゆる「キャリアメール」は、これまで、ahamoをはじめとした格安スマホプランに乗り換えると使えなくなってしまいました。
キャリア解約と同時にメールアドレスが使えなくなるだけでなく、メールサーバへのアクセスができなくなることから、過去のメールも見られなくなってしまい、これが他社への乗り換えの大きなハードルとなっていました。
当サイトでは、この「キャリアメール問題」に対し、Gmailへの移行をお勧めしていましたが、ついに(というか意外と早く)キャリアメールの「持ち運び」、つまり解約後も今のメールアドレスをそのまま使えるようになりました。
メール持ち運びのメリット・デメリット
キャリアメールの持ち運びが可能になると、今お使いのメールアドレスを、他社に乗り換えてもそのまま使えます。
- キャリアメールで登録しているサービスをそのまま使い続けられる
- 知人や関係者にアドレス変更のお知らせをする必要がない
- 過去メールも失わずに済む
その他も細かく言えばもっといろいろあるかもしれません。キャリアメール持ち運びは、今まで普通だと思っていたことが、そのまま普通に続けられる。「なにも起こらない」ことが一番のメリットと言えます。
- 維持のために毎月料金(330円)がかかる
- 手続きが必要
- メールの再設定は自分でやる必要がある
- 不測のトラブルがあるかもしれない
一方で、メールアドレス管理のために乗り換え元キャリアに毎月手数料を支払うことになります。また、申し込み手続きも必要。
メールアドレスをこのあたりの費用と手間が、メリットに見合ったものなのかをよく見極めましょう。
ドコモ メール持ち運び
ドコモ回線解約後やahamoへのプラン変更後も、ドコモメールを引き続きご利用になれ流サービスです。クラウドで保管されているメールデータも、そのまま残すことができます。
ご利用には、ドコモ回線の解約日から31日以内のお申込みが必要。また、ahamoへのプラン変更の場合は、プラン変更と同時のお申込みが必要です。
ご利用料金:330円(月額)
サービス開始:2021年12月16日
サービス提供条件
- ドコモ回線解約後31日以内であること
- 回線契約にもとづき発行したdアカウントのIDを持っていること
- 回線契約名義が法人契約でないこと
- 回線契約新規お申込みから一定期間経過していること
- 現在ドコモ回線を契約中であること
- 回線契約にもとづき発行したdアカウントのIDを持っていること
- 回線契約名義が法人契約でないこと
- すでにahamoへのプラン変更をしているお客さまは本サービスをご利用になれません。
お申し込み方法
ドコモ メールの持ち運びにはお申し込みが必要です。ドコモからahamoに乗り換える場合と他社に乗り換える場合で、お申し込み方法が異なります。
ドコモからahamoに乗り換える場合
ahamoサイトよりプラン変更と同時にお申込みになれます。
ahamoへのプラン変更前に、ahamoへプラン変更手続きを行う際のご注意を必ずご確認ください。
ドコモから他社に乗り換える場合
ドコモを解約して他社に乗り換える場合、MNP予約番号の発番と同時にドコモを解約するときに限り、同時にお申し込みが可能です。
しかし現実的には、予約番号を発行した後も他社回線開通まではドコモ回線をつかえるようにする方がほとんどだと思います(通常のMNP手続きはこの方法です)。
通常のMNPで他社に乗り換える場合は、他社回線開通後にmy docomoからお申し込みいただく必要があります。この場合、ドコモ回線解約日から31日を超過すると、本サービスのお手続きはできません。ドコモ回線解約日をご確認の上、お申込みください。
auメール持ち運び
auご解約後もauメールアドレス(@ezweb.ne.jp/@au.com)をスマートフォンなどで継続してご利用いただけるサービスです。
「povo」「UQ mobile」またはほかの携帯電話会社へ移行後もメールの送受信、迷惑メールフィルターなどの機能をご利用いただけます。
ご利用料金:330円(月額)
サービス開始:2021年12月20日
サービス提供条件
以下の2点の条件を同時に満たす必要があります。
- au解約後31日以内に本サービスにお申し込みいただくこと
- au回線契約にもとづき発行されたau IDをお持ちであること
お申し込みについて
- auご契約中に事前に申し込みすることはできません。
- 本サービス解約後31日以内は再申し込みいただけます。
- au解約または本サービス解約から31日経過後にメールサーバ内のメールデータを削除致します。
- UQ mobileメール(@uqmobile.jp)、ビジネルメールアドレス(@xxx.biz.ezweb.ne.jp/@xxx.biz.au.com)は、ご利用いただけません。
- 1つのau IDに対して、本サービスでお申し込みいただけるメールアドレスの上限数は10までとなっております。複数回線を1つのau IDで統合している場合は、10を超えるメールアドレスのお申し込みはできません。
- au回線一時休止状態から解約した場合、本サービスにはお申し込みいただけません。
その他サービスの詳細については下記auホームページをご確認ください。
ソフトバンクメール持ち運び
回線のご解約後、引き続きソフトバンクのメールアドレスをご利用いただけるサービスです。
回線のご解約後、31日以内にMy SoftBankよりお申し込みください。
譲渡承認日と同日にのりかえ(MNP/番号移行)・解約すると、本サービスのお申し込みができない場合があります。
本サービスのお申し込みをご希望の場合、譲渡承認日の翌日以降にのりかえ(MNP/番号移行)・解約の手続きを行ってください。
利用料金
1メールアドレスごと:年額3,300円
- 2022年夏ごろ、月額330円でご利用できるサービスを提供予定です。
支払方式:クレジットカードのみ
対象のメールアドレス
ソフトバンク
- S!メール(MMS)
- @softbank.ne.jp
@●.vodafone.ne.jp
@jp-●.ne.jp
@disney.ne.jp
@y-mobile.ne.jp
@willcom.com
@pdx.ne.jp
@●●.pdx.ne.jp - Eメール(i)
- @i.softbank.jp
ワイモバイル
- MMS
- @ymobile.ne.jp
@emobile-s.ne.jp
@wcm.ne.jp
@willcom.com
@pdx.ne.jp
@●●.pdx.ne.jp
@y-mobile.ne.jp - Y!mobileメール
- @yahoo.ne.jp
お申し込み方法
回線をご解約後、My SoftBankからお申し込みください。
ログインには、回線のご契約時に発行されたSoftBank IDが必要です。回線のご解約前にIDをご確認ください。
申し込み後の設定
おもうぢ込み後の設定方法は、下記ページをご参照ください。
メール持ち運びについてのまとめ
携帯大手各社がはじめる「キャリアメール持ち運び」サービスについてご紹介しました。
毎月330円の費用はかかってしまいますが、その費用を含めても格安プランに乗り換えるメリットは大きいので、今までメールアドレスが変わることで乗り換えを躊躇されていた方は、一度検討されてもいいかもしれません。